前日まで問題なく使えていたパソコンが翌朝出社して電源を入れるとWin10起動不可状態でかつBitlocker発動の合併症でHDD内のデータが取り出せない状態でお困りのお客様の対応をしました。
幸い48桁の回復キーはその会社の情報システム部が保管しているということでしたが、職員のデータはすべてネットワーク上の共有フォルダに保存する運用する規則とのことで、このようにPCが壊れてしまった場合は代替機の交換までは対応してくれるがローカル(デスクトップやドキュメント)に保存されたデータは諦めてもらう習慣だったそうです。
Windowsが起動しない状態かつBitlockerで暗号化されたHDDからのデータ取出しは、基本コマンドプロンプトとなります。(ubuntuのGUIからBitloker解除&退避用ストレージにファイルコピーもできるようですがやはりマイクロソフト製品からの作業のほうが気持ち的に安心なので)
1、manage-bdeを搭載したWindows PEを作成
2、Windows PEをファイナライズしてUSBブート用USBに書き出し
3、USBブートでWindows PEを立ち上げ、以下のコマンドでBitlokerを解除
manage-bde -unlock D: -recoverypassword XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX
4、無事にドライブの中が見えたらrobocopyコマンドなどでフォルダごと退避用ストレージへコピー
USBブートのWinPEを使ったBitlockerロック解除とHDD内データ取出し作業は以上となりなります。
Bitlockerのロックでお困りの方はお気軽にジャパンエイドPC救急隊にお電話ください。
※Bitlocker解除には回復キーあるいはマイクロソフトアカウント情報のどちらかがあることが前提条件となります。